住宅設計に関する法改正が目白押しなのでメモ。
国土交通省 住宅版エコポイント制度の概要について
それから
「住宅取得等資金に係る贈与税非課税枠の拡大」
大枠 H22年(今年)→1500万円
H23年(来年)→1000万円
(従来 500万円)
最近は大手ハウスメーカー等の倒産によって支払う必要のない貴重な住宅資金を奪われた事件が多発しています。恐ろしいことです。
この業界は本来性善説によって成立しています。住宅が工業製品と異なるのは請負業である点であり、造って陳列して、それをキャッシュオンデマンドで交換する質のものではありません。ハウスメーカーの住宅展示場は、「作って陳列して」・・までは同じですが、やはり土地に建てるという性質上、請負業なのです。
工業製品は、売買が発生する一歩手前までのリスクは企業が負います。しかし、住宅は受け渡しまでのリスクを工務店と施主が「自動的に」負うことになってしまいます。ですから性善説によって請け負わせるべきで、また、請け負うべき仕事なのだと思っています。
住宅を「造る」にあたり、工業製品を「買う」ようなイメージで向き合うと思わぬところで痛い目にあいます。
住宅完成までの安心という意味で、現実的な解決方法としてはエスクローサービスなどがありますので一読されるとよろしいかと思います。完成保証制度に代わる手法です。
性「悪」説に基づくと様々な制度やニッチな仕事が増えますね。便利になっていくってことは性悪説が増えたってことなのかな。