Repo*『No Man’s Land』旧フランス大使館の内観会



旧フランス大使館解体前のアートイベントを見学。
アートイベントも楽しいけれど、どちらかといえばやっぱり建物探訪!
2Fより上階がキャンチで浮いているような構成で、RC+S造。窓はスチールで堅剛な雰囲気になっています。各部屋でアーティストの作品やインスタレーションが行われていて文化祭のような懐かしい光景でした。
フランスの設計によく見られる雨どい形状。キャノピー形状をガルウィングにして、谷底から雨水の出先が向けられており、その先は植栽。お見事。コルビジェの住宅だったと思うけど、住宅サイズでやると雨樋が小さくなるので、結構カワイイ。
ポコッとでた樋形状が平らな外壁に影を落とすのがナカナカ良いのです。
各室出入口周りは、収納一体で設備系が納められています。ちょうど壁をふかした様相です。
窓はスチール枠。エアコンを枠内に仕込んだりして手が込んでます。
設備を考慮して簡単に壁を作らないところがよく、開放感にあふれた居室です。
廊下側はスチール製鍵付のインターフェイスですが、居室側は家具になっており前入れ後ろ出しになっている。
今でこそ既製品であるけど、この方が僕は好きだ。居室側に金属がいばってこないのがイイ感じだ。
構造フレームに沿ってシャッターを仕込んであり、マッシブな形状を際立たせている。
そしてアルコーブ状(手すり壁がないバルコニー)になった奥が前面ガラスで見えているので整然とした佇まいだ。
古い建物の良さは何といっても原始的な納め方が見せてくれる物のあり方だ。
余計なテクノロジーが入っていないので「どうなってんだコリャ」がない。
ついでに厳重な管理をされているので中に入れないけど、エントランス内部の先にゆったりと登っていく屋外の坂が計画されており、内部に誘う色っぽい仕掛けがされている。
なんとか中に入ってみたいけど、なにぶん、用事がない(笑)。

Info*『No Man’s Land』旧フランス大使館の内観会


取り壊される建物を使ったアートイベントです。
1957年にジョゼフ・ベルモンが設計したフランス大使館旧庁舎を利用したイベントで、取り壊し後集合住宅になるとのこと。
大使館の内観を見られる機会は少ないので楽しみです。

場所:在日フランス大使館旧庁舎
〒106-8514 東京都港区南麻布4-11-44
期間:2009年11月21日(土)~2010年1月31日(日)
開館時間:
* 木・日 午前10時~午後6時※
* 金・土 午前10時~午後10時※
※入場は閉館30分前まで
休館日:
月曜日~水曜日/2009年12月31日(木)~2010年1月3日(日)