7日目:ミース・ファン・デル・ローエ(MIES VAN DEL ROHE):バルセロナパビリオン(番外編)
バルセロナパビリオン
1929年バルセロナ万博のドイツ館。平屋建で8本のクロームメッキを施した鋼柱(形は十字)で水平屋根が支えられ、壁などの大理石部分は主に緑色、ガラスは一部グレイ色の透明ガラスが採用されています。
水平、垂直ラインの構成美が特徴で、平面は壁の配置が水平垂直のみに配置され非対称形に配置されています。
美しさゆえ、様々な建築家が模倣するほどです。(ポール・ルドルフ、I・Mペイ等)。
中に入ると空間が平面以上に広がりがあり、構成バランスが秀逸であることがよくわかります。また余計な展示物がないので空間を十分に堪能できます。内部奥には池があり、ゲオルク・コルベの彫刻が飾られています。全体として気品が高い設えになっています。
世界が見てみたい vol.26 (番外編)
世界が見てみたい vol.24
8日目-PM:バルセロナ サグラダ・ファミリア
午後はガウディのサグラダ・ファミリアを見学。
写真で見るより実際は小ぶりに見える。が、敷地内に入ってみると急にスケール感が増してくる。まるでパルテノン神殿の柱のようだ。
(パルテノン神殿の柱も小ぶりに見えるが、柱の隣に人が立つとスケール感がぐっと増す)
塔の階段を登れるだけ登ってみる。ひたすら螺旋状にのぼる階段。
まるで天に昇るためにあるようだ。
塔に開いている無数の開口部は、地下で行われる聖歌隊の音楽を街中に鳴らすスピーカーの役割をしている。
酸性雨と仕事量のバランスから考えると完成はない、と考えられているが、教会であるがゆえ、神が人々に仕事を与えるという重要な役割を担っているのだろう。
後に知ったのですが主任彫刻家として外尾悦郎氏が建設作業に加わっていることを知る。
数年後、違いの分かる男、になっていた。
世界が見てみたい vol.23
8日目-AM:バルセロナ
午前中はカサ・ミラ、カサ・バトリョの見学。
ホテルからランブラス通りを抜けて5分ほどのグラシア通り沿いに向かい合って建っています。
カサ・ミラ(1906-)は6階建て(地下1F)の集合住宅。
海と山のデザインリズムを持つ、なんとも言えない生命力を感じる建築です。
細かなディテールがとても丁寧に考えられているのに驚愕。
屋上だったかトンネル状の空間から外部を見ると、その中心にサグラダ・ファミリア(聖家族教会)が見えます。
カサ・ミラに聖母マリアの像を配置しようとした経緯もあり、両建築が作られた年代を見ても、確信犯的にガウディの作品が繋がっていきます。
一方、カサ・バトリョはガウディが改修した集合住宅。
こちらは入館できず・・(どうしてだったろう・・・)。
街並みの雰囲気を一挙に変えてしまう力をもつ建築です。
世界が見てみたい vol.20
7日目-AM:バルセロナ 専用バスにて市内見学
午前中の目玉はなんといっても「地下聖堂コロニア・グエル教会」。
ガウディの最高傑作と名高い作品です。
建造年:1908年~1914年
住所:Santa Coloma de cervello
最寄り駅:カタルーニャ鉄道Colonia guell駅未完の作品とは思えない完成度に圧倒されつつ静謐な空間を堪能できます。
又、特殊な構造(カテナリー曲線)を採用している為空間的なエレメントが多くなっていますが、それがまた、自然に取り囲まれたような不思議な感覚になります。
このようなことが、自分のスケール感をグッと落とし、キリストのスケール感を押し上げます。
神と人間を自然のメタファーによって関係付ける点で、この作品の偉大さを感じます。