11日目夜 フィレンツェ到着
ルネッサンス発祥の地フィレンツェに到着。夕闇が迫っていたのでポンテ・ヴェッキオを横目にアルノ川沿いを散歩して明日に備える。
夕刻になると、アルノ川沿いに暖かい照明がぽつりぽつりと灯る。
とても風情のある街です。
世界が見てみたい vol.31
10日目-PM:ベネチア
水上バスを乗り継ぎ、水の都ヴェネツィアへ。
サンマルコ広場近くの船着場に到着。海を背にして右手にドゥカーレ宮・サンマルコ寺院、正面には鐘楼、奥に時計塔、左手にコレール博物館で構成されています。
サンマルコ広場は台形型なのでパースが効いて実際より広く感じる。そしてサンマルコ広場が眺望できるホテル「コンコルディア」へ荷物を預け街の散策へ。ナポレオンが「世界で最も美しい広場」と評したサンマルコ広場。
ここでのオススメは建築家カルロ・スカルパの「オリベッティ」ショールームです。
スカルパらしい練られたディテールが伺える、とても詩的な空間でした。
あとは街の中をぐるぐると歩き回る。いつの間にかリアルト橋に到着。
橋の両端は通路、真ん中は商店が並んでます。海行くゴンドラを見ながら陽が暮れてゆく。
世界が見てみたい vol.28
9日目-PM:ミラノ着 市内見学
駅からスカラ座前に移動。そしてビットリオ・エマヌエーレ2世アーケードを通りドゥオモへ向う。
ビットリオ・エマヌエーレ2世アーケードはスカラ座とドゥオモ広場をつなぐ大アーケード。
南北200m、東西100m、高さ30m(上空に天蓋)を持ち地上階は店舗、中間階は事務所、上階は住居でファサードは統一されている。
まずは、アーケード内でTCをリラ(L)に両替する。大体、100L≒6.7円。
通貨単位が一桁大きいからか、お金の感覚がつかみにくい。タバコが8000L。
確か、はがきを日本におくる切手が7500L。大方の支払がお札になる。
両替が済み、アーケードを抜けドゥオモを見学する。
ドゥオモは西暦1386年~500年かけて1887年に竣工した世界最大・最高傑作といわれるゴシック建築。内部には鮮やかなステンドグラスがある。そして建物の屋根に上ると、ゴシック建築の特徴である、フライング・バットレス(飛び梁←つっかえ棒みたいなものです)が間近に見れます。
(ちなみにサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会には最後の晩餐がありますが割愛)
世界が見てみたい vol.26 (番外編)
7日目:ミース・ファン・デル・ローエ(MIES VAN DEL ROHE):バルセロナパビリオン(番外編)
バルセロナパビリオン
1929年バルセロナ万博のドイツ館。平屋建で8本のクロームメッキを施した鋼柱(形は十字)で水平屋根が支えられ、壁などの大理石部分は主に緑色、ガラスは一部グレイ色の透明ガラスが採用されています。
水平、垂直ラインの構成美が特徴で、平面は壁の配置が水平垂直のみに配置され非対称形に配置されています。
美しさゆえ、様々な建築家が模倣するほどです。(ポール・ルドルフ、I・Mペイ等)。
中に入ると空間が平面以上に広がりがあり、構成バランスが秀逸であることがよくわかります。また余計な展示物がないので空間を十分に堪能できます。内部奥には池があり、ゲオルク・コルベの彫刻が飾られています。全体として気品が高い設えになっています。
世界が見てみたい vol.24
8日目-PM:バルセロナ サグラダ・ファミリア
午後はガウディのサグラダ・ファミリアを見学。
写真で見るより実際は小ぶりに見える。が、敷地内に入ってみると急にスケール感が増してくる。まるでパルテノン神殿の柱のようだ。
(パルテノン神殿の柱も小ぶりに見えるが、柱の隣に人が立つとスケール感がぐっと増す)
塔の階段を登れるだけ登ってみる。ひたすら螺旋状にのぼる階段。
まるで天に昇るためにあるようだ。
塔に開いている無数の開口部は、地下で行われる聖歌隊の音楽を街中に鳴らすスピーカーの役割をしている。
酸性雨と仕事量のバランスから考えると完成はない、と考えられているが、教会であるがゆえ、神が人々に仕事を与えるという重要な役割を担っているのだろう。
後に知ったのですが主任彫刻家として外尾悦郎氏が建設作業に加わっていることを知る。
数年後、違いの分かる男、になっていた。
世界が見てみたい vol.23
8日目-AM:バルセロナ
午前中はカサ・ミラ、カサ・バトリョの見学。
ホテルからランブラス通りを抜けて5分ほどのグラシア通り沿いに向かい合って建っています。
カサ・ミラ(1906-)は6階建て(地下1F)の集合住宅。
海と山のデザインリズムを持つ、なんとも言えない生命力を感じる建築です。
細かなディテールがとても丁寧に考えられているのに驚愕。
屋上だったかトンネル状の空間から外部を見ると、その中心にサグラダ・ファミリア(聖家族教会)が見えます。
カサ・ミラに聖母マリアの像を配置しようとした経緯もあり、両建築が作られた年代を見ても、確信犯的にガウディの作品が繋がっていきます。
一方、カサ・バトリョはガウディが改修した集合住宅。
こちらは入館できず・・(どうしてだったろう・・・)。
街並みの雰囲気を一挙に変えてしまう力をもつ建築です。